ゴルフ初心者が知っておきたいアプローチショットの基本
ゴルフのスコアメイクをしていく上でポイントとなるのがアプローチショットです。
ドライバー・セカンドが上手くいったとしても、残り100~50ヤード前後からのアプローチショットの結果がスコアに大きな影響をもたらします。
今回は、アプローチショットの基本や打ち方、練習方法を解説していきます。
アプローチショットとは?
アプローチショットの明確な定義はルールブックに記載されていません。
一般的に大凡50〜100ヤード以内のショットをアプローチショットといいます。
コーススタートして、ティーショット・セカンドショットでパーオンする確率はプロでも60%程度です。
当然ながら、一般のアマチュアゴルファーのパーオン率はさらに下がりますので、グリーンそばからピンに寄せるアプローチショットはスコアメイクにおいて重要なショットとなります。
アプローチショットの種類とお勧め状況
続いて、スコアメイクの重要なポイントとなるアプローチショットの種類を解説します。
アプローチショットの種類は全部で5つあります。
今ボールがどんな状況にあるのか?を確認して使い分けを判断していくことが大事になります。
今回は5種類あるアプローチショットを簡単な順にご紹介していきます。
ランニングアプローチ
ランニングアプローチは、ボールを低く打ち出し、出来るだけ転がしてピンに寄せる打ち方です。
アプローチショットの中でも一番優しく、初心者にお勧めです。
お勧めの場面
グリーン周りの花道からのショットや、ボールからピンまでの間にバンカーなどのハザードがなくピンまでの距離がある場合に適したアプローチショットです。
チップショット
チップショットは、先程のランニングアプローチよりボールを軽く上げて打つアプローチショットです。
ピンまでをキャリー3:ラン7程度で転がして寄せる打ち方です。
お勧めの場面
グリーン周りからピンまでの距離が短い場合にお勧めのアプローチです。
ピッチエンドラン
先程のランニングアプローチよりボールを気持ち高く上げるアプローチショットです。
ピンの半分までをキャリーさせ、残りの半分は転がしてピンに寄せる打ち方です。
お勧めの場面
グリーンエッジまで距離がありボールを浮かせたい場合や、グリーンまでの距離がありボールとピンまでの間にバンカーや池といったハザードがある場合にお勧めです。
ピッチショット
ピッチショットは先程のピッチエンドランアプローチよりボールをふわっと高く上げて、ピン付近までキャリーさせ、ランを出来るだけ出さずに寄せる打ち方です。
ピンまではキャリー7:ラン3程度の比率です。
お勧めの場面
グリーンまである程度距離があり、尚且つバンカーや池等のハザードがある場合や、砲台グリーンや高さのあるグリーンなどの、あまりランを出さずにグリーン上でボールを止めたい場合にお勧めのアプローチです。
ロブショット
ロブショットは先程のピッチショットアプローチよりランを限りなく少なくする打ち方です。
ピンまではキャリー8:ラン2程度の比率が目安です。
ゴルフ中継で、プロがグリーン上でボールを目標地点にピタッと止めるアプローチを目にしたことがあるかと思いますが、これがロブショットです。
また、かなり難易度の高いアプローチショットとなっています。
お勧めの場面
砲台グリーンでボールを高く上げる必要がある場合や、グリーンが下がり傾斜である場合等の難しい状況で選択されることの多いアプローチです。
失敗した時のリスクが大きいため、ベテラン向けのアプローチとなっています。
アプローチショットの打ち方
ここまでアプローチショットの種類を紹介しました。
次はアプローチショットの打ち方について解説していきます。
アプローチショットの基本は小さく構えることです。
ミスを防ぐためには、ランニングアプローチショットを選択することをお勧めします。
スタンスは閉じるかボール1個分程度開け、ボールに向かって両足のつま先を30度ほど左に向けて立ちます。
そうすることで、ボールの位置が右足のつま先の前に決まります。
ボールを少し上げたショットが打ちたい場合は、位置をやや左側にセットすることで調整が可能です。クラブは、通常のショットより少し短く持ち、根元の部分を浮かせるように構えます。
そうすることで、クラブが地面に刺さるといったダフリのミスが減らせます。
また、頭の位置とインパクトタイミングや、手首の角度がキープできているかを意識的に確認することが必要です。
しかし毎回グリーン周りの花道や、ボールからピンまでの間にバンカーなどのハザードがない場所に打てるわけではありません。
各アプローチショットに合わせた調整をして、使い分けが出来るように練習をしてみましょう。
アプローチショットの練習方法
アプローチショットを練習する際の基本の姿勢は、脇を締めることです。
アドレスの段階でダフりやトップが出にくい構えを覚えることが重要です。
インパクトが緩んでミスをする事が無いように体と腕に一体感を持たせましょう。
再現性を高める練習をする
再現性を高める練習をするポイントは、同じ幅・同じ速度・同じ強さで何度も練習を重ねることです。
練習する際の幅の割合は、ボールを中心にテークバックとフォローが4:6の割合が理想です。
5:5のイメージですと、インパクトが緩む原因となり、同じ幅で打ったつもりでも速度や強さが変わり飛距離が安定しません。
また、感覚で覚えるだけではなく、動画を取ったり、クッションなどのやわらかいもので音や感触を安定させる練習も効果的です。
自宅での練習方法
アプローチショットは、比較的近い距離でクラブの振り幅も小さいことから、ちょっとした工夫で自宅でも十分練習が出来ます。
前述した動画やクッションといった自宅にあるものを使った練習方法や、パターマットだけで数メートルのチップインの感覚を覚えたりすることで、方向性と距離感を養えるでしょう。
ネット付の練習器具が自宅にある場合、ボールを一定の高さに打つ練習や、小さなスイングでボールの芯にあてる感覚も身につけられます。
落としたい場所を決める
ランニングアプローチでオーバーしてしまうことは多いですが、原因は落とし場所をイメージしているにも関わらず、意識がピンに向いてしまっているからです。
ミスを減らすためには、落とす場所をイメージし、そこに集中してスイングをすることが大事です。
そうすることでオーバーが減り、さらに体の起き上がりを防ぐこともできるようになります。
球筋を打ち分ける練習
アプローチは、ハンドファーストに構えるものだと思い込んでいるゴルファーは多く見受けられます。しかし、ハンドファーストに構えると、入射角が鋭角になりやすくスピン量が増え、結果的にミスする確率が高くなります。
大文字のYの字になるように構えることによってハンドファーストではない構え方となります。
この構え方ではロフト通りのインパクトができ、余計なスピンがかかりません。
対して小文字のYの字になるように、ハンドファーストに構える場合は、スピンがかかりやすくなります。
キャリーとランをどのぐらいにイメージするかで構え方を使い分けましょう。
ラフからのアプローチショットの基本
ラフから打つ時は、ヘッドが芝に絡みつきやすくフェースが返り、引っ掛けてしまう場合が多くなります。
ラフにボールが沈んでいると、どうしてもインパクトでヘッドを急加速させがちですが、それを手先でやってしまうと大ミスに繋がります。
ラフからのアプローチショットはヘッドをいかに走らせるかがポイントです。
腕は五角形にして大きくゆっくりと動かすつもりでヘッドを動かすことで、思ったより簡単にラフから脱出できます。
その際、フェースの向きが変わらないように意識することを心掛けましょう。
まとめ
今回は、ゴルフ初心者が知っておきたいアプローチショットの基本の種類や、打ち方、練習法について解説しました。
アプローチショットは、ゴルフをする上で永遠のテーマと言っても過言ではありません。
初心者の時から意識してプレイすることで、経験値を積んでいけます。
アプローチショットの練習は軽視せずに地道に練習を重ねることをお勧めします。
最後までお読みいただきありがとうございました。